まだ珍しい野菜と呼ばれることの多いエシャレットですが、行方では90年代に栽培がはじまり、主に料亭などへ出荷される高級野菜として流通しました。
食欲をそそる香りと爽やかな辛味が特長で、茨城と静岡が主な産地です。中でも行方の生産量は群を抜いており、日本トップクラス。200軒を超える生産農家が、それぞれ年平均6〜10トンを生産しています。
エシャレットは9月中旬に種球を植え、翌年の2月から旬の7月にかけて収穫されます。収穫されたものは高水圧で土と表面の薄皮を洗い落とし、コンプレッサーで残った薄皮を丁寧に取り除いていきます。仕上げに根を切り、青葉を巻き留めてできあがり。白く美しい艷やかなエシャレットは、手間を惜しまない手仕事のなせる業です。JAなめがたしおさいエシャレット部会の中でも、玉造地区では、栽培知識や技術を共有する栽培技術委員会も発足し、更なる生産性の向上に取り組んでいます。