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ワカサギ

 霞ケ浦と北浦に挟まれる行方では、古くから漁が盛んに行われてきました。中でもワカサギはとても重要な魚。江戸時代には、麻生藩から将軍徳川家斉へ献上され、公儀御用魚とされたと言われています。
 明治13年に帆引き船が発明されて漁法は大きく変化し、動力船が導入されるまでおよそ100年活躍しました。現在は動力船の後方で網をひく、ひき網漁(通称トロール)が行われています。漁法が変わっても、経験と技術が求められるのは今も昔も変わりません。漁師はワカサギの資源保護も意識した漁法の研究を重ねてます。
 霞ケ浦、北浦でのワカサギ漁は毎年7月21日が解禁日。初日からの1週間は、漁の解禁を心待ちにしていた漁師にとって特別なものです。この頃は5cm程しかないワカサギも、12月の寒曳きの時期には、倍の10cm程に成長します。
 ワカサギは、どちらも鮮度が命のデリケートな魚。高い鮮度を保つため、短時間で網をあげ、すぐさま水揚げ、選別へ。美味しいワカサギを届けたいという漁師の思いが、徹底した品質管理につながっています。

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